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塾によって、指導方針やカリキュラムについては様々な取り組みがあります。
大切なのは、カリキュラムの中身が見える化できているかどうかです。
テキストに沿っただけの学習でも、着実にこなせば成績は上がるでしょう。
しかし、先々の学びのスケジュールが生徒と塾で共有できていると、「いつまでに何ができていればいいのか」が明確になります。目標意識が高まるため、より効率的な成績アップにつなげることもできるでしょう。
中でも四谷大塚の「予習シリーズ」という、半世紀以上にわたって受験生に支持されているテキストは好例です。試験日から逆算した年間のカリキュラムがあり、さらにそれを一週間ごとに区切ることで週ごとにやるべきことがはっきりとわかります。毎週達成する度にさらなる目標が生まれ、生徒たちのモチベーションを高いまま維持することができます。
クラス担任がいることで、講師が生徒の学習状況や性格などを把握し、一人ひとりに合わせた細やかな指導がしやすくなります。
また、生徒との距離も近いので、質問しやすい状況を作ることもできるでしょう。
担任がクラス内の雰囲気をまとめることで生徒同士が互いに切磋琢磨できる環境も生み出せます。
クラス担任制とも関連しますが、講師が生徒の状況を把握することはもちろん大切ですが、それを共有して改善するための面談を行っているかは大変重要な要素です。
本人との面談は成績やクラスでの様子などから現状を互いに共有しながら、もっと成績が上がるためにはどうしたらいいかを一緒に考える時間になります。
一人ひとりと向き合った対応やアドバイスをしてくれるかどうかはぜひ注目しましょう。
保護者との面談も同じように重要です。家庭と塾それぞれでの生徒の様子や学習状況を共有することで、本人・家庭・塾が一丸となって目標に向かっていく環境づくりができますので、保護者向け面談やセミナーを積極的に行っているかどうかも重要なポイントです。
病気などのやむを得ない事情があって欠席した場合、わからないまま次の授業に出ても理解不足で後れを取ってしまいます。
そんな場合に、欠席分の振替授業やフォロー体制を整えている塾は安心です。
せっかく良い講師、いいテキストのもと勉強できても環境が悪いと学習に集中できません。
空調や明るさ・清潔感なども重要な要素です。
人数に対して程よいゆとりがあるか、明るさや空調は調節できるかといった点は授業に集中するために大変重要です。
せっかく自習室があっても、周囲の騒音が聞こえたり、空きがなくて使えなかったり、私語がうるさいなどの環境では集中できません。
室内の環境を整えているかどうかはもちろん、使用のルールを明確にして、一人でも多くの生徒が満足して使える状態にできているかもチェックしましょう。
受験合格者を多数輩出しているところなら安心と思いがちですが、大切なのは「本人に合っている塾かどうか」です。
講師の性格や授業の空気など、長く通える雰囲気かどうかは重要なポイントです。
通っていた生徒やその保護者からの口コミを参考にしたり、通ってみたいと思った塾が見えてきた段階で、体験授業や見学に行ってみるといいでしょう。
塾のスタイルは大きく分けて個別塾と集団塾があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、塾選びの参考にしましょう。
集団指導の場合は志望校や学力ごとにクラス分けされている場合がほとんどなので、生徒同士で競争意識が芽生えたり、わからないところは教え合えたりなどの仲間意識も生まれます。
受験は孤独な戦いではありますが、その中でも仲間と切磋琢磨して立ち向かえるのは大きなメリットです。
一方で授業の進め方が一律なので、生徒によっては理解不足で終わってしまったり、質問しづらいといったデメリットもあります。
個別指導は生徒一人ひとりに合った学習内容で指導が進められるので、質問しやすく、わからない問題をそのままにさせないメリットがあります。
一方で、講師が大学生アルバイトの場合が多く、講師の質という部分ではムラがあることも。
塾に通う目的が「日々のわからない」を解決するためならば、一人ひとりの学力に合わせた個別塾が良い場合もあります。
しかし、厳しい中学受験を戦うことを目的にしているならば、レベルの高い講師・仲間がいる集団塾に通う方がメリットは大きいでしょう。